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2017年1月19日 (木)

おつかれさま。

 旧知の仲であるシンガーソングライター、榎ありささんのライブイベント「あの日を忘れない〜阪神淡路大震災から22年〜」(@西新宿ナビカフェ)を見に行く。

 榎さん、おつかれさま。

 15日の町田も含めて、本当にいいイベントだった。

 浜坂自身のココロが去年の年末から軽くなった分、まるで砂漠に降った雨のごとく、すべてのウタ、すべてのコトバが、すっとココロに染み入ってくる。

 音楽だけじゃない。去年の年末から、かなりの量の本を読んだ。

 そして、ナビカフェでの共演者だった、「車いすの歌姫」朝霧裕さんの本も。

 帰りの電車の中、1時間弱をかけて、一気に読み切った、「バリアフリーのその先へ!〜車いすの3.11〜」。

 この人、すごい。

 普段、障がいのある方を支援する現場にいる私たちは、「権利」「障がいの有無にかかわらず」「障がいのない方と同じくらしを」といった価値観を大切に仕事をしている。

 だけど。ときどき立ち止まってしまう。

 「それって、わがままなんじゃない?」という、心ない声に。

 つい去年の年末も言われた。

 「同じとか、平等とかって、どこかの政党みたいな」。

 ムカついて、アタマに来て、反論する言葉を探して本をむさぼり読んでいた年末年始。

 こんなところに、というか、やはり、自らの足元に、答えがあった。

 「『障害者は家の中か福祉施設でおとなしくしていることが当たり前』という社会通念を打ち壊すため、私は建物の階段よりも遥かに険しい、差別の壁と闘いながら生きてきた。(難病の身体を持って生まれてきたり、何がしかのハンディを負った人間は、幸せになってはいけないのか。『健常者の温情で生かしておいてやっている』と蔑まれ続けなければならないのか。『生きていて申し訳ない』と萎縮して、一生、家で床を見ながら死んでいけばいいのか)。湧き上がる問いに、ノーを突き付けながら」。

 「権利」とか、「人として当たり前の」とかいう言葉を、いつのまにかスローガン、お題目、決まり文句のようになってしまって、時として実態を伴わない空虚な言葉として、消費をしてしまうことが、私たちには、ある。しかし、この人の言葉は、ひとつひとつがずっしりとした重みをもって、読む者に迫ってくる。

 浜坂の中で、いちばん心に残った言葉。

 「『障害』とは何か。『健常者』なんているのか。物質的には何不自由なく生活ができるとされるこの国で、今、何万、何十万ものひとが、引きこもりやうつや精神疾患という形で、この世の何かと闘っている。…(中略)…変わるべきは、弱い人間ではなく、その『弱さ』を受け入れない社会の方ではないか。」

 福祉に携わる私たちは、たぶん、みんなこういう問題意識を持って、福祉の世界へやってきた。

 闘うべき「この世の何か」が何なのか、光を照らし、導いてくれる存在として。そして、「この世の何か」に対して、一緒に闘う存在として。

 普段、この、闘うべき「この世の何か」は見えなくなっている。否、見ないようにして過ごしてしまっている。そのことで、すでに傷ついてしまっている人がいる。

 闘うべき「この世の何か」を、否応なしにむき出しにならざるを得ない事象が起こると、人は、「それと闘う」側と、「さらにそれを隠す」「無きものにする」側に、分かれる。地震。災害。障害。病気。そういったものがあると。

 榎ありささんが、折に触れて使う言葉。「こちら側の人間でいてください」。

 私たちは、「それと闘う」側の人間で、いよう。障害や病気、地震や災害、それ自身と闘うのではなく、否、それ自身と闘うのももちろんだが、それ以上に、そのことで生まれる「裂け目」へと人間を蹴落とし合うような、蹴落とされないために必死にしがみついたり、媚びを売ったりするような、そういうことをせざるを得ない、仕組まれた「社会の構造」そのものと、さらには、その「構造」を仕立て上げる何者かと、闘う側の人間で、いよう。

 浜坂自身も、こういうことを考えざるを得ない経験を、嫌というほど、してきた。

 文中にある、ひときわ鋭い言葉。

 「『もう嫌だ!』…(中略)…一度言葉にすると、カラカラのコップに水が戻るように、私に、『私』が戻ってきた。」

 「私」を取り戻す闘いを、これからも、していこう。そのために選んだ手段が「歌う」ということだった。

 最も平和な「音楽を分かち合う」という手段。榎ありささんも、朝霧裕さんも、誰もかれも、みんな、「闘う」という言葉からは最も縁遠いようなステージ。「闘う」ということを時としてむき出しにして歌ってしまう浜坂は、まだまだ遠く及ばない世界。

 だから、これからも勉強をさせていただきます。ステージに足を運びながら。

 「この経験から学んだことは、忘れちゃダメだ。私は、まっすぐに、生きてきている?ちゃんと、生かせている?」

 かつて、榎さんが記した言葉を、浜坂自身にも、問い続けながら。

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2017年1月 9日 (月)

【ライブ告知】2月11日、小田急相模原で歌います。

 職場のことで困った問題があり、いろんな方面に、相談をする。
 音楽関係者で解決につながる人脈に恵まれ、対バンの機会を組ませていただく。
 「芸は身を助ける」って、ホントですねっ
 でも、この日は本業の方で日程がカブってるっ、関係者のみなさま、ゴメンナサイ。
 【EL TOPITO ライブ2.11】
 
 日時:2月11日(土)、19:00開演

 出演:浜坂想良、カッツン、マサタケダ、TASKE、じあん、BDバッヂ
 
 場所:
 小田急相模原EL TOPITO(小田急相模原駅南口徒歩1分)
 TEL:042-738-7362
 http://www.el-topito.com/index.html
www.el-topito.com
Youtube【ライヴ動画】 小田急相模原駅の南口を降りて左手のパチンコ屋とコンビニの間の道を通り、しばらく行くと右手に ...


 
 料金:500円+オーダー
 事情があって、本名での出演が難しくなり、中学時代ほんのわずかな期間使っていたペンネームを引っ張り出してきました。
 「浜坂想良」(はまさか・そら)。覚えてやってください。
 尊敬する先輩・BDバッヂさんや、親友・じあんさんとの対バン。
 それから、TASKEさん。NHK・Eテレ「バリバラ〜みんなのためのバリアフリー・バラエティー〜」の名物コーナー、『SHOW−1グランプリ』第4代&第5代チャンピオン。はじめての対バンです。
 楽しみです。

 お待ちしています!

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