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2010年3月 3日 (水)

福祉施設に履歴書を出してみた。

前回「求人がないっ!」と騒いだ件。

結局、一カ所に履歴書を出してみた。

障害者の福祉施設。

あれっ「子どもの前に立ちたい」って言ってたのは?

・・・これを説明するのは話が複雑なのですが、浜坂、もともと、ある福祉の資格を取りたいと考えていまして。それが、心のケア、いわゆるメンタルヘルスというものをサポートする、という資格なのです。わざとオブラートに包んで話をしています。デリケートな問題なので。分かる人には分かる。

それは、実家の石川県で、福祉施設職員として働いていた時、その資格を持っていた同僚たち先輩たちの仕事ぶりに憧れてのことなのです。

再び上京して、福祉施設の面接を何度も受けましたが、なぜか「結局あなた、教育の世界の人間なのでしょ」と言われ続けて、希望の職に就けないまま現在に至っています。

そうこうしているうちに去年、教師をしていた友人が自殺してしまったり→http://ikou-amarubetekkyoh.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/post-657f.htmlとかで、もう一度「子どもの前に立ちたい」とわめき散らすようになりました。

でも、やることは一緒なんです。浜坂、大学時代から、「教育の世界の言説は言っていることが小さい」と感じ、もどかしさを感じていました。「飢えている子どもを前にして、私の哲学は必要な重みがない」と言ったのはフランスの哲学者J・P・サルトルですが、まさしく「今、自らの命を絶とうとしている子どもを前にして、教育の世界には語りかける言葉がない」と、ずっと感じていました。中学まではいじめられっ子だったので、どうしてもそういうナナメからモノを見るクセがついているのです。

今この瞬間、どこかで自らの命を絶とうとしている人に対して、私たちはどうしたらその行動を止められるでしょうか?

・・・中学時代から日記に書き続けているこの問いに、浜坂は「音楽」というひとつの答えを提案し続けています。かけがえのない音楽に出会った時、人はそれまでの辛さを一気に相対化してしまう、音楽にはそんな不思議な力がある。その力を信じて、浜坂は音楽活動をしている、そんなフシがあります。

だけど、 ひととき音楽の力で立ち止まらせたところで、その後が続かないことには、どうしようもありません。

そこから、社会復帰へ向けてサポートする。そんな仕事を、ある期間、間近で見てきました。あんなに毎日笑顔で過ごした日々は、そうそう無かったです。

「自らを取り巻く悪しき状況を把握し、そこからの解決策を探っていく」というスタンス。このスタンスが、福祉の世界に残っていたこと、さらに世に押し広めようとしていたことに、浜坂は感動したのでした。

教育の世界にも、公害について学ぶ授業など、古きよき教育実践には、このスタンスが貫徹していたものですが。というか、そういうところに魅力を感じて一度は教師にもなったのですが。

今は、「みんな違って、みんないい」の世界、「闇」の部分を見つめようともしない。子どもの自殺が起きれば「指導方法に問題はなかった」の一点張り。それを皮肉って「白い闇」「アカルイ闇」と評する教育学者もいます。ですが、こういう言葉すら、なんだか薄っぺらいですよね。浜坂が教育の世界に飛び込みながら、一度は見限った理由が、ここにあります。

大学で、教育哲学の先生に「これが今流行の思想なんだ」と教えてもらった思想が、人生の振り返りをして自己の中で意味付けをしていく、という「ライフストーリー法」(京都大学やまだようこ他)というもの。それ以来この思想の実践を、と浜坂はのめり込み続けていますが、よく考えれば教育学はこのときすでに、こういった心理学の手法を借りなければ、立ち行かなくなっていたのでした。

福祉施設に勤めて、直球ド真ん中で福祉の思想を世に広める活動をしたい、という思いは、やはりあります。あまりに求人の数自体が少ないので、ここしばらくはこの業種で仕事を探すことそのものをあきらめていた。久しぶりに見てみたら、思いがけず求人が出ていたので、あわてて履歴書を送ってしまいました。

仮に障害者福祉ではなく、児童福祉の方へ進むことになっても、取る手法は、まさしく福祉の手法、冒頭の資格取得を目指していきます。メンタルヘルス、という思想が世の中にもっともっと広まれば、世の中は変わる、間違いなく変わる。ねっ同じなんですよ。浜坂にとっては、どちらの世界へ行こうと。

でも、これを、面接で分かってもらうのが、至難の業なんだよなあ。

障害者に向き合う仕事と、子どもに向き合う仕事と。これまでも、これからも履歴書を送り続けていきますが、どちらに縁があるでしょうね。引き続き、模索していきます。

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