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2009年12月31日 (木)

【死なないでください。】その4

15年前、いじめを苦に自殺した愛知県西尾市の中学二年生、大河内清輝君。彼について、社会問題として扱うあまたの新聞記事ひとつひとつを胸に刻み付けながら、もう二度と耐えることはやめよう、自らの境遇にふて腐れるだけではなく、しっかりと「声」を発する、そんな人間を目指そう、そう誓ったはずなのですが。

15年経って、大切な友人の自殺に直面したとき、全く何も変われていない自分自身を思い知らされた。

人は、どんな辛い状況の中にあっても、空を見ないではいられない生き物です。上を向いて、夢を描いて、かくありたいと願う自分へ近づいていこうとする、本来はそういう生き物です。

そんな姿と反対の自分に気づいたときは、逃げてください。浜坂が、高校や大学時代にいまだにすがりつく一方、小・中学校時代をかたくなに拒絶するように。

いつか必ず、浜坂は福祉の世界へ復帰します。「声」を発することを仕事としてできる、誰ひとりとして、この社会は見捨てはしない、どんな人も幸せになる権利がある、と。そんな世論を作ることができる、そんな場所へ復帰します。

そういうところで、人は必ずつながりあえるはずです。だから。

友人の奥さんへ宛てる年賀状に、こんなたくさんのことを書けるわけがないので、結局書く言葉は同じです。「今年もよろしく!」

死なないでください。どんなに辛い毎日でも、それは必ずや未来への糧となるはず。いつか笑って振り返る日が必ず来る。だから。

死なないでください。「どうせ私は・・・」「仕方ないじゃないか」と、苦しさを「苦しい」と表現する言葉すら、あるいはその気力すら失いかけている人たちに、切なる祈りをこめて呼びかける。

死なないでください。「悲劇のヒロイン」というアイデンティティしか持てずに、そこから逃れたいと思いながら、ついに叶わずに人生を終えようとする、そんな人に呼びかける。

来年も、どうかよろしく。

来年もまた、期待と現実のはざまで苦しみながら、それでも自分の力で、生きて行きます。自殺してしまった、彼の分まで。

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