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2009年11月22日 (日)

【もう15年経ったか・・・】大河内清輝という子を覚えていますか?


11月27日が近づく。ふと思い出す。

あれからもう15年経ったか・・・

みなさん、彼のことを覚えていますか?

浜坂にとっては、音楽活動とか、なにかメッセージを表現する活動の原点となった出来事。

大学時代に書いた浜坂の詩を、載せてみたい衝動にかられる。

彼のことを思い出してください。

そして、あんなつらい時期があったのだ、ということも。


【Kiyo】

休日に昔の友達と会う

無邪気に会いたい気持ちと 無邪気に会えない怖さと

それは 自分自身すら納得できていない

現在を非難されることへの怖さ

そして 自分の理想がいかにわがままで

傲慢であるかを非難されることへの怖さ

どこかへ逃げ出してしまいたい衝動

一体俺は何をしているのだろう

不安 落胆 自暴自棄 焦燥

どうしようもなく打ちのめされて

もはや生きることすらやめたくなってしまうとき

俺はきまって彼のことを思い出す


Kiyo

1994年11月27日 ひとりぼっちの淋しさを乗り越えて

自宅の柿の木にかけたロープから 空を飛んだ中学二年生

俺の一才年下だった 去りし土地の同士だ

同じ時代 遠く離れて 俺たちは同じ境遇だったね

人が寄ってたかって弱いものをリンチする

そんなおかしな時代に生まれたのが間違いだった

きっかけはほんの些細なこと だけど

一度狙われたらどうしようもなかったんだよね


Kiyo

いじめで最も辛かったのは

シカトされたりイタズラされたり 人に言えない仕打ちを受けたり

「死ね」とか「バカ」とか暴言罵声を浴びせかけられる

そんな出来事のひとつひとつではむしろなかったよね

何でもないときにふと思い出すと

動けなくなる 叫びたくなる 狂ったように泣きたくなる

「自分はこの世にはいなくてもいい存在なんだ 生きていてはいけないんだ」

疎外 絶望 自己否定 虚脱

そんな感情に打ちのめされることの方が

どうしようもなく辛かったよね


Kiyo

浮かんでも浮かんでもまた足を捕まえられ

放り込まれて飲んだ矢作川の水はどんな味がしたか

ぼろぼろにされた自転車をひとり引きずって歩く

夕暮れの畦道に伊吹おろしの風はどれほど冷たかったか

そのうちに我が身ばかりを責めて

「ごめんなさい ごめんなさい」と繰り返しながら旅立っていった

おまえはすごい奴だよ

俺は死ぬことすらできなかった臆病者さ

おまえはすごい奴だよ

だけれど馬鹿な奴だよ

おまえは負けたんだよ

おまえは負けたんだよ!

おまえは馬鹿な奴だよ…


Kiyo

あれから何人もの同士たちが

おまえの後に続けとばかりに旅立っていったよ

俺はそのことを伝える新聞記事をにらみつけながら

心の中で叫んでいた

俺はもう生きてたって死んでたってどうでもいい存在だ

だけれどおまえらは死ぬなよ

おまえらは死ぬなよ!

届かない声が悔しくて

我が身の小ささが悔しくて

それからなのさ それからなのさKiyo

俺がむやみやたらに

身の丈に合わない名声を欲しがるようになったのは

どんなつたない言葉でも 同じ時代 遠く離れて誰かにも

声が届く場所に立ちたいと そう思うようになったのは…


なあKiyo

あれからもうどれだけ経ったことだろう

おまえが命をかけて発した声はいつしか忘れ去られて

またもや風の中へ消えていったよ

そしてKiyo Kiyo

おまえがいなくなった後も かつての地獄は何も変わらず

多くの人に牙を剥いているよ

人が寄ってたかって弱いものをリンチする

そんなおかしな時代に生まれたのが間違いだった…


いまだ自分に納得ができないから

人前に出ても身の小ささを感じて逃げ出してしまう

だけれど過去の決意を捨てきれずに

人並みに仲良く生きていかれず飛び出してしまう

生活に追われて節を曲げる

そんな我が身の卑しさに打ちのめされて

もはや生きることすらやめたくなってしまうとき

俺はきまって彼のことを思い出す

彼を奪い同士を奪い 今また牙を剥こうとする

この悪魔の正体を暴こうと

この世界の正体を暴こうと

彼に誓った決意を思い出すのだ


※ 1994年11月27日 この日は、いじめを苦に自殺した愛知県西尾市の中学二年生、大河内清輝君の命日です。

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