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2009年5月27日 (水)

「浜ちゃんは教師に戻んなきゃダメだよ」、か・・・

仕事終わり、友人からの電話。信じたくない知らせに、しばらく身動きが取れなくなる。

はっと我に返り、あわてて友人一同とともに埼玉・栗橋町の彼の実家に急行。変わり果てた姿に、言葉が出ない。

・・・ここ2週間ほど、浜坂からのメールの返信などが極端に遅くなっていたのは、こういう事情があったために、身辺かなりバタバタしたから。なにとぞ、ご了承ください。

大学時代の同級生が亡くなりまして。通夜・告別式も終わり、ようやく落ち着いてきた今になって、彼のことを思い出しては涙をこらえる時間がどんどん増えてくる。

「教育学部・小学校教員養成課程・教育学専修」。大学の、このクラスに入学した40人の中でも、彼は人一倍、教師への夢を語る男だったなあ。

「教育学専修」とは、教育哲学とか、教育財政学とか、要するに、「教育とは、学校とは、いかにあるべきか」をいろんな視点から研究する、そんな場所。だけど、浜坂の世代は、中学・高校のころに、いじめを苦にした同い年の奴がどんどん自殺していく、そんな世代だったから、「学校なんて、教師なんて・・・!」て奴も多かった。浜坂も、小・中学校と、いじめられっ子だったから。「新聞がいじめについて論評を載せるように、自分も自分の言葉で学校をたたいてやりたい!」って。そんな目的意識を持って、「教育学専修」の門をたたいた同級生が、浜坂を含めて、けっこういた。だから教師を目指す奴と、そうでない奴との間で、授業や、ゼミの場や、酒の席で、本当に語り合った、バトルした、熱くなった。

・・・そんな浜坂が、気づいたら教師になっていたのは、大学4年間通して、彼の思いを聞き続けたから。野球やってたけど、挫折して、今度は教師になって、子どもたちに野球教えるんだ、なんて繰り返し聞かされたら、「俺も・・・」なんて気持ちになる。結局現実に引き戻されて、一年で辞めたけど。

「浜ちゃんはえらい、途中で子どもを手放さずに一年間よく続けた」「浜ちゃんは教師に戻んなきゃダメだよ、浜ちゃんみたいな子ども好きは。どれだけ同僚の先生とウマが合わなくても(笑)」なんて、卒業後も頻繁に会うたびに毎回毎回彼に言われた。酒に酔うと同じ話ばかり繰り返す奴だった。「途中で子どもを手放しちゃダメだよ・・・」つい去年の年末に会ったときも、同じことを言ってたのだけれど。

そんな奴が、6年生の担任の子どもたちを置き去りにして、自ら命を絶ったなんて、今でも信じられない。彼が浜坂に言った言葉、全部彼に返してやりたい。

学校を変えたい、もっと良くしたいという気持ちが人一倍強かったから、体育主任、6年学年主任、生活指導と、一人で仕事を抱え込んで多忙だったのは理解できる。

県のモデル事業をどんどん積極的にやりたいと言っては、定時で帰りたい同僚の先生といがみあっていたのも理解できる。彼なら陥りそうなことだ。

だけど、それでも彼がもうどこにもいないというこの事実は、いまだに理解できない。

もうひとつ。彼の耳に届く場所で、わざと彼に届く声で陰口を毎日のようにささやいていたという一部の同僚の先生の存在は、絶対に理解できない。

そしてそんな先生が、「いじめはいけません」などと子どもたちに説いていたり、今現在、同僚の先生が自殺したことを受けて、子どもたちに「命の大切さ」を教えているということなんて、理解したくもないし、考えたくもない。

やさしい彼のことだ、同僚の先生を非難するようなことは、愛する子どもたちの手前、できなかったのだろう。遺書も何も残さずに行ってしまった。

今回のことで、またさらに、教師や学校というものがキライになった。だけど、一方で、閉じ込めていた思いに火をつけられたのも事実。

もう一度、子どもたちと向き合いたい。

「浜ちゃんは教師に戻んなきゃダメだよ」が、遺言みたいになってしまったもので。弔い合戦をしたいんだ。いや、教壇に立たなくてもいい。学校という現場でなくてもいい。あるいは、直接子どもと触れ合う職場でなくてもいい。

比喩的な表現として。子どもたちの真っ直ぐな、しかし冷徹に大人を見つめる瞳に、正面から向き合えるような活動をしたい。浜坂が教師を辞めて以来、音楽の場ではそれを実現しているつもりだけど、仕事という立場で、いいかげん実現しないと。福祉の世界にその夢を見て、画策してはいるのだけど、いい加減実現しないと。

浜坂が教師を辞めて以来、音楽以外の場では闘うことから遠ざかっていたけど、もう一度戻らないと。

大学時代。結論の出ない話でバトルして夜を明かした、そんな職場はないのか。浜坂は見つけたい。見つけて、「どうだ、オレはこんなに幸せになったぞ」と、彼を見返してやりたい。

それが、教師として最期まで戦い抜いた彼の「遺言」に、報いる道だと思う。

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